懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






マツダ 1994 ファミリア・ネオ(BH型)


 1994年にマツダから発売されたファミリア・ネオ(BH型)です。8代目ファミリアは4ドアセダンと3ドアハッチバックのラインナップがありましたが、そのうちの3ドアハッチバックに対して、斬新なスタイルと、“ネオ”というサブネームが与えられました。“新方向ファミリア”というキャッチフレーズの通り、おそらく当時かなり厳しい経営状態だったマツダとしては、このネオで一発当ててなんとか“新方向”へ抜け出したいと考えていたんでしょうね。

 さて、このファミリア・ネオ、車名を聞いてパッとどんなクルマかが頭に思い浮かぶ方っていったいどれぐらいおられるんでしょう?言い方は悪いですが、もしかしたらオーナーかマツダ関係者か、よほどのクルマ好きぐらいしかファミリア・ネオをすぐに思い浮かべられる方なんておられないかもしれませんね。かく言う私自身も、このカタログを久しぶりに目にするまですっかり存在自体を忘れていました。ファミリアといえばマツダの主力車種なんですが、マツダファンの、そしてファミリアの後継車に現在乗っている私からも存在自体を忘れられてしまうファミリアというのもなかなか凄いですね。まだつい最近のファミリアなのに・・・。

 バブル期、通産省から迎えた社長のもとで多チャンネル化を推し進め、マツダはピンチに陥りました。その後、銀行から社長を迎えて何とか立て直そうとしましたが、多チャンネル化の失敗は大きすぎて立て直すことが出来ませんでした。このファミリア・ネオが発売された頃は銀行管理下の時期で、私の関心はマツダ“車”ではなくマツダ“社”に向いており、新型ファミリアよりも、いつまで頑張れるかという点に興味がありました。それゆえ私の中にファミリア・ネオの印象が残っていなかったのかもしれませんね。

 その後、96年には皆様ご存知の通り、フォードから社長を迎えて新生マツダに向かっていきました。フォードから社長が来られたことが関係しているのかどうかわかりませんが、96年には3ドアハッチバックのネオのみが国内ラインナップから外れ、斬新なスタイルではなく、4ドアセダンと同様の顔を持ったオーソドックスな3ドアハッチバックが加わりました。ということで、このファミリア・ネオ、ほんの短期間しか販売されていなかったんですね。

 ファミリア・ネオの時期もマツダはとても厳しかったようですが、現在も大変なようです。国内生産比率が際立って高いマツダは昨今の円高の影響をもろに受け、4期連続の最終赤字とのこと。財務基盤強化のための大規模な公募増資の話題が連日報道されていますね。当時のように多チャンネル化でピンチになるのはある意味仕方のないことですが、現在のように為替相場という外的要因でピンチになるのはどうにもやり切れない気持ちで一杯です。一マツダファンとして、なんとかこのピンチを乗り切ってほしいものです。

ファミリア・ネオ・インタープレーX(BHA5S型)
全長×全幅×全高 : 4030×1695×1405mm
ホイールベース : 2505mm
車両重量 : 1080kg
エンジン : 直4DOHC 1489cc 97PS

(2012年2月24日記)




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