懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1992 AD MAXワゴン(Y10型)


 1992年に日産からADバンのバリエーションとして発売されたAD MAXワゴン(Y10型)です。“スタイルに新しい遊び感覚を盛り込んだMAXワゴン”とのことですが、日本ではこのようなフルゴネットは一般的ではありませんのでずいぶん違和感を感じるスタイルですね。街で実車を見かけたことはほんの数えるほどしかありませんでしたが、そのときの印象は、“ケンシロウに北斗神拳で秘孔を突かれた悪党の顔”のようだと感じていました。

 さて、このAD MAXワゴン、当時はとてもカッコ悪いクルマだと思っていましたが、今あらためてカタログ画像を見てみても、やっぱり不恰好なクルマですね。とはいえ、各社から似たり寄ったりのトールワゴンが発売されて街に同じようなクルマが溢れている現在においては、ある意味新鮮に感じられないこともありませんね。

 ところでAD MAXワゴンのこのスタイル、ADバンクラスの小型車ではあまり見かけませんが、もう少し大きな車体でこういうスタイルをしたクルマって、よく見かけませんか?地域によって違いがあるかも知れませんが、私が住んでいる地域ではセンチュリーをこのスタイルにしたものをよく街で見かけます。一昔前までは金ぴかの立派な屋根のものが多かったですが、近年はもっとすっきりした、ちょうどこのAD MAXワゴンのような感じのものが多くなってきましたね。私もいつの日か乗せていただくことがあると思いますが、残念ながらその試乗記を書くことは絶対にできないクルマ、もうお分かりですね。

 そんなことを考えながらこのカタログを見ていたら、AD MAXワゴンが秘孔を突かれた悪党というよりも霊柩車に見えてきました。まあそんな話はさておき、90年代初頭という時期は現在主流となっているミニバンやハイトコンパクトの準備段階とも言えた時期で、AD MAXワゴンだけではなく、三菱のミニカトッポやスズキのアルト・ハッスル等、各社“上へ”のスペース確保を試行錯誤していた段階でした。93年に初代ワゴンRが発売されて大ヒットし、ひとまずスタンダードとなるスタイルが確立したわけですが、そういう流れからAD MAXワゴンを見てみると・・・、これがスタンダードにならなくて良かったですね。

AD MAXワゴン・SLX(Y10型)
全長×全幅×全高 : 4270×1680×1810mm
ホイールベース : 2470mm
車両重量 : 1110kg
エンジン : 直4DOHC 1497cc 105PS

(2011年9月20日記)




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