懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






ダイハツ 1990 ロッキー(F300S型)


 1990年にダイハツから発売されたロッキー(F300S型)です。四駆ブームのさなか、パジェロやサーフ等よりもコンパクトな車体で、スズキ・エスクードが先鞭をつけたライトクロカン分野へ投入されましたが、最初から最後までエスクードの影に隠れ、とても存在感の薄い一生を終えたマイナー車でした。

 さて、このロッキー、カタログではイメージキャラクターの相原勇さんを始め、チャラチャラした若い男女が軟派な雰囲気をそこかしこから振り撒いています。しかしカタログの軟派なイメージとは正反対にクルマ自体はとても無骨で頑丈、硬派な存在で、どちらかというとカタログ中の若い男女ではなく、「通」が好みそうなクルマですね。

 個人的にはこのロッキー、全長をもう少し長くしてトランクスペースを確保し、さらに後部座席ももっと簡易なもの(できれば脱着式)で防水仕様になっていれば、理想的な「仕事グルマ」になるなぁなんて考えてしまいます。脱着式のレジントップやリヤウインドウというのは現実的にはその保管スペースの関係から有効利用できるユーザーは限られてくると思いますが、レジャーという観点からではなく、実用性の面からも様々な可能性が生まれてきそうですね。

 そういえば、先日ダイハツが災害初動支援車を年内に発売するという記事を読みました。災害初動支援車といっても何も特別なクルマではなく、ハイゼットの荷台にヘルメットや消火器、チェーンソー等の道具が30種類以上積み込まれたコンテナを載せたものです。なんでも普段は普通の軽トラとして使用し、いざと言うときにはそのコンテナを積んで初動支援に駆けつけるようです。コンテナ積載にユンボやリフトなどの重機は不要なようですので、地域の公民館等にそのコンテナをひとつ用意しておくと重宝しそうですね。

 昨今、EVやHV車の普及から、それらのバッテリーを非常用の蓄電池として使うという提案が各メーカーから出されるようになってきました。これはこれで、大容量の電池を有効活用するとても良い提案だと思います。そしてハイゼットの初動支援車、これもごく普通の「軽トラの荷台」を有効活用するとても良い提案だと思います。

 ロッキーのように屋根を取り外すことができるような四駆ならさらに活用方法が増えそうですね。さらに、ロッキーに限らず、我々が普段乗っている自分の愛車についても、軍手と懐中電灯を常備しておくだけでずいぶん心強い存在になりそうです。何気なく毎日乗っている我々の愛車ですが、ダイハツの初動支援車を参考にして段ボール箱1箱分の自分なりの「初動支援セット」を準備するのも良いかもしれませんね。

ロッキーSX(F300S型)
全長×全幅×全高 : 3705×1635×1725mm
ホイールベース : 2175mm
車両重量 : 1250kg
エンジン : 直4OHC 1589cc 105PS

(2013年2月13日)




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