懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1988 クレスタ(X80型)


 1988年にトヨタから発売された3代目クレスタ(X80型)です。マーク2、チェイサーとともにマーク2三兄弟と呼ばれている姉妹車だけあってこの三台は本当によく似ていますね。それにこの代は歴代で最も大ヒットした三兄弟なので、もうおなじみのクルマですね。
 2枚目画像では“私の場合、クレスタでなければならない。”とのキャッチコピーが書かれていますが、それぐらいこだわりがある方なら3台の区別が付くのかもしれませんね。少なくとも私の場合、クレスタでなければならないほどクレスタにこだわっていなかったので、マーク2、クレスタ、チェイサー、どれを見ても脳内ではマーク2として認識してしまいます。
 もしこの三兄弟の中のどれか1台を購入するのであれば、どの販売店であろうが、もっとも値引きしてくれた販売店で扱っているクルマを購入すると思います。なんといっても“私の場合、クレスタでなければならない。”理由はありませんから。

 さて、このように販売チャネルごとに異なるネーミングの姉妹車を販売することを、自動車業界では“バッジエンジニアリング”というそうです。エンブレム等のバッジを変えて販売する手法だからバッジエンジニアリング、とてもわかりやすい用語ですね。バッジを変えただけの姉妹車において、“クレスタでなければならない”理由とは一体何なんでしょうね。X110型のマーク2とヴェロッサぐらいの相違があればこだわる理由もわかりますが、少なくともX100型までの三兄弟の相違は私にとっては誤差の範囲でしかありませんでした。

 マーク2三兄弟は現在マークXに一本化されたとはいえ、トヨタはまだまだ“バッジエンジニアリング”が多いですね。それにトヨタに限らず、現在ではメーカーの垣根を越えたバッジエンジニアリングがとても増えてきました。いうまでもなく軽自動車や商用車で特に盛んになっているOEM車のことですね。
 合理化のためには仕方のないことなのでしょうが、個人的にはこの流れには少々うんざりしています。例えばマツダの軽自動車は現在全てがスズキからのOEM車。“Zoom-Zoom”と強調してあるカタログでワゴンRが紹介されているととても違和感を感じます。ちなみに私がもしワゴンRを購入するのであれば、スズキのワゴンRだろうがマツダのAZワゴンだろうがどちらでも良いので、値引きが多いほうのクルマを購入します。

 他社からのOEM車ってカタログでどんな美辞麗句が連発されていようとも、そのメーカーの、そのクルマに対する思想がまったく伝わってきません。マツダのAZオフロードのカタログからスズキ・ジムニー40年の歴史は感じられても、マツダのZoom-Zoomはまったく感じられません。同様に現在のファミリアバンのカタログを見ていても、初代ファミリアバンからの流れはまったく感じられません。

 これからどんどんそのようなクルマが増える方向へ進んでいるようなので、ちょっとクルマ好きとしては寂しい思いをしています。現在の流れに比べれば、マーク2三兄弟はまだまだ個性のある“バッジエンジニアリング”だったのかもしれませんね。

クレスタ・スーパールーセントG(GX81型)
全長×全幅×全高 : 4690×1375×1695mm
ホイールベース : 2680mm
車両重量 : 1480kg
エンジン : 直6DOHC 1988cc 170PS




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