懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1987 クラウン(S130型)


 1987年にトヨタから発売された8代目クラウン(S130型)です。ハードトップの一部グレードに3ナンバー専用ボディが採用されたモデルもありますが、基本的には5ナンバー枠で設計された最後のクラウンです。
 折からのバブル景気と、モデル途中の平成元年に税制変更があったこともあり、この代のクラウンは何でもありのクラウンでした。このカタログは前期型のものなのでまだ大人しいラインナップですが、後期型にはクラウンエイト以来の4リッターV8搭載車が生まれ、2リッターのワイドボディ車も生まれ、後の主流となる2.5リッター車が生まれたのもこの代です。
 新しい規格のクラウンがどんどん誕生する一方、従来からの流れであるバンやMT車が設定されていたのもこの代ならでは。以降のクラウンは、この代のハードトップモデルだけが独立してフルモデルチェンジしていく形になりましたね。

 さて、“いつかはクラウンに”というキャッチフレーズでいつの時代も国産オーナーカーの頂点に立っていたトヨタ・クラウンでしたが、この代の途中で日産からシーマが発売されたことにより、そのピラミッドが崩れることとなりました。日産シーマに対抗するため、トヨタはクラウンよりも上級のセルシオを発進させます。そしてこの代の4リッターモデルの後継としてマジェスタも発進させます。
 バブル経済が崩壊し、就職氷河期が来ようとも高級車バブルがはじけることはありませんでした。クラウンもより高級に、マジェスタもより高級に、そしてセルシオは現在レクサスLSとなり、とどまることを知らぬがごとく高級化・大型化を続けています。

 リーマンショック以降、世界中の自動車メーカーが危機に陥り、各社それぞれに知恵を絞って次世代の自動車を模索していますね。バブル期に“シーマ現象”とまで呼ばれ、高級車ブームの先鞭となった日産シーマは消滅することになりました。プレジデントも一緒に消滅するようですので、かつてのセド/グロであるフーガが日産の最高級車となりましたね。
 シーマに対抗するためにオーバー・クラウンクラスに参入したトヨタは一体どうするのでしょうか。レクサスを含めたトヨタの高級車戦略の今後、楽しみですね。


クラウン・4ドアハードトップ・ロイヤルサルーンG(MS137型)
全長×全幅×全高 : 4860×1745×1400mm
ホイールベース : 2730mm
車両重量 : 1670mm
エンジン : 直6DOHC 2954cc 190PS



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