懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1986 ビスタ(V20/21型)


 1986年にトヨタから発売された2代目ビスタ(V20/21型)です。姉妹車のカムリが登場時にはセダンのみだったのに対して、こちらはハードトップとセダンの二本立てでスタートし、ハードトップをメインとすることでカムリとの差別化を図っていました。とはいえ後にカムリにもハードトップが追加され、結局“どっちでも同じ”というトヨタ得意の典型的な姉妹車となってしまいましたね。

 さて、姉妹車云々は置いておき、このビスタ、特にハードトップタイプはなかなかカッコいいですね。当時はカムリともどもマーク2三兄弟の影に隠れて少々存在感が薄かったのですが、改めてカタログを見てみるとマーク2のようにもカリーナEDのようにも見えてそのどちらでもなく、おまけに“2000GT”なるグレードまでありますね。“さわやかな走りを演出する、おとなのグラン・ツーリスモ。”このカタログは25年前のものですが、当時よりも今のほうがこのビスタが“おとなのグラン・ツーリスモ”に見えてしまうのは気のせいですかね?

 ところでこのビスタ、古いといってもまだ25年しか経っていませんから特別旧車というわけではありません。しかし諸元表を見ると、ATのないグレードはありますが、MTのないグレードはありません。ミドルクラスのセダンで全グレードにMTが設定されているのって、現在の感覚ではとても新鮮ですね。

 またしつこくMTネタになってしまって恐縮ですが、最近新型車を見に行ってもあまりムラムラッと来ないのは(あくまでも私個人の話です)、MTがないからです。
 AT限定免許ができたのが1991年、しかし現在でも7割程の方はMTで免許を取得していると聞きます。にもかかわらずここ10年でMTグレードは激減どころか消滅しつつあります。なんとかならないものですかね?
 走りを極めたいからMTを選択、という人ばかりではなく、ATのクルマだと居眠りしてしまうからMTを選択、という人間も少なからず存在します(私を含めて、特に中年以上に多い)。
 メーカーもそういう人間のために居眠り状態を察知したら警報を出すような機能を開発してくれているようですが、そんな警報装置よりもMTグレードを用意してほしいものです。

 現在辛うじて用意されているMT車は超高性能スポーツカーかコンパクトカーのどちらかです。普通の中年オヤジが選ぶ普通のクルマ、そう、ちょうどこのビスタのようなクラスからはMT車がなくなってしまいました。寂しいものですね。

ビスタ・ハードトップ・2000GT(SV21型)
全長×全幅×全高 : 4520×1690×1370mm
ホイールベース : 2600mm
車両重量 : 1210kg
エンジン : 直4DOHC 1998cc 140PS

(2011年6月22日記)




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