懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1986 テラノ(YD21型)


 1986年に日産から発売された初代テラノ(YD21型)です。ダットサントラックベースのRVで、発売当初は2ドアモデルのみでしたが、後に4ドアも追加されました。このカタログは89年に4ドアモデルが登場したときのものです。バブル期のお決まりであるえんじ内装モデルももちろん掲載されていますね。

 さてこの初代テラノ、当時はパジェロ、サーフとともにRVブームを大いに盛り上げた立役者の一台ではありますが、ライバル二台と比べるといくぶん無骨でマニア向けなイメージがありましたね。私の周りだけかもしれませんが、パジェロやサーフに乗られていた女性はちょくちょくいましたが、テラノに乗られていた女性はいませんでした。クロカン性能はずいぶん良いクルマだったようですが、個人的にはボンネット先端に3つ並んでいる吸気口がなんとなくダサかったのではないかと推測していました。

 ところで、街に本格的な四駆RVが溢れていた時代からずいぶんと時が流れましたが、最近はここまで本格的ではない小型SUVと呼ばれるクルマの人気が徐々に出てきているようですね。国産車、輸入車問わず、手頃なサイズのコンパクトカーをベースとしたSUVの新型車が次々と市場に投入されています。それらのクルマがどの程度の悪路走破性を備えているのかはわかりませんが、先日来立て続けに降った大雪での惨状を目の当たりにすると、ますますそれらの人気が高まってくるかもしれませんね。

 今のご時勢、低燃費を追及するのは当たり前で、“クラストップの低燃費!”というキャッチフレーズにもだんだん飽きてきました。雪に埋もれても一酸化炭素中毒の心配なく暖を取れる機能や1週間車中泊を続けてもエコノミークラス症候群にならない非常時用シートアレンジ等も有効かもしれません。とはいえ、もっとも重要なのは、自然の脅威には立ち向かわずに逃げる、という姿勢のような気もしますね。現在各社がしのぎを削っている運転支援システムや予防安全システムもあの雪ではほとんど機能しません。「技術の進歩で不可能を可能にする」ことを追求するのと同時に、「技術の限界を認識して不可能を受け入れる」ことがいちばんの予防安全システムなのかもしれませんね。

テラノ・4ドア・R3M(YD21型)
全長×全幅×全高 : 4365×1690×1680mm
ホイールベース : 2650mm
車両重量 : 1720kg
エンジン : V6OHC 2960cc 155PS

(2014年3月1日)




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