懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






三菱 1973 ランサー(A73/A14#型)


 1973年に三菱から発売された初代ランサー(A73/A14#型)です。1600GSRがサザンクロスラリーやサファリラリーを制したことは有名で、その流れが現在のランエボにつながっていますね。現在ラリーアート製のパーツでコテコテに決めたランエボを街でたまに見かけるように、当時も異様に大きなフォグランプや泥よけを付けたランサーを見かけることがありました。時代が変わっても人間の行動はあまり変わっていませんね。

 さて、この初代ランサー、個人的にはあまりカッコいいクルマだとは思っていませんでした。このカタログは1977年に発行されたもので、初代ランサーとしては最終型にあたります。1973年に登場した初期型ランサーもちょっと時代遅れで平凡なスタイルだなぁと思っていたのですが、マイナーチェンジでフロントグリルやテールランプのデザインが変わるたびに、さらに平凡なスタイルになっていきました。まあ感じ方は人それぞれですから、たまたま三菱の感性と私の感性が異なっていたんでしょうね。
 そういえば2000年に発売されたランサーセディアも、出た当初は結構カッコいいクルマだと思っていたのですが、途中からブーレイ顔になって急にカッコ悪くなりましたね。
 現在ランサーの後継にあたるギャランフォルティスは個人的にとてもカッコいいクルマだと思っています。マイナーチェンジをしてもあまりデザインをいじってほしくないですね。どうも三菱がマイナーチェンジで意匠変更するとカッコ悪くなるケースのほうが多いようですから。

 かつてトヨタ、日産の次の座を争っていた三菱もリコール隠し問題以降、急激にポジションが低下してしまいました。現在のラインナップを見ても寂しい限りですね。生き残りをかけて日産との協力関係を強化するそうですが、いくらラインナップが寂しいからといっても、ティーダやフーガにスリーダイヤを付けて販売するような状況にはなってほしくないですね。
 素晴らしいクルマを造れるメーカーなのですから、何とか今の厳しい時期を乗り切って、この初代ランサーのように良くも悪くも三菱らしいクルマが1台、また1台と増えていって欲しいものです。

ランサー1600GSR(A73型)
全長×全幅×全高 : 3995×1535×1365mm
ホイールベース : 2340mm
車両重量 : 890kg
エンジン : 直4OHC 1597cc 100PS


(2011年1月10日記)



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