懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1968 コロナ・ゴールデンシリーズ(RT41/53/54型)


 1968年4月にトヨタから発売された3代目コロナのバリエーションである『コロナ・ゴールデンシリーズ』(RT41/53/54型)です。
 このコロナ・ゴールデンシリーズは、同年9月に発売されることとなるコロナ・マークU用の1.6リッターOHCエンジン・100馬力をコロナの車体に搭載したものです。それまでの搭載エンジンは1.5リッターOHVで70馬力でしたから、同じ車体で一気に30馬力アップとなったんですね。
 1967年にコロナ・ハードトップのボディを使って造られたトヨタ1600GTがDOHC115馬力でしたから、レースで活躍していた1600GTにかなり近い性能を持ったスペシャル・コロナというところですね。
 しかしながらこのコロナ・ゴールデンシリーズは、マークU発売と同時に消滅してしまいます。せっかく高性能エンジンを積んで『ゴールデンシリーズ』とまで名付けたのに、マークU発売後、コロナの搭載エンジンは元の1.5リッターOHVに戻されました。
 わずか5ヶ月間しか製造されなかった希少な『コロナ・ゴールデンシリーズ』、トヨタが『ゴールデン』と名付けたのは、黄金と同様の希少性を見越してのことだったのかも知れませんね。
 ところでこのゴールデンシリーズのマーク、どこかで見たような気がしませんか?S&Bの『ゴールデンカレー』のパッケージに書いてあるマークとなんとなく似ているんです。ゴールデンカレーが誕生したのは1966年、もしかしたらコロナの担当者は当時他社の倍の値段で誕生したゴールデンカレーの濃厚な味が忘れられなかったからこういうマークになったのかもしれませんね。そんなことを考えながらこのマークを見ると、『C』は『CORONA』の『C』ではなく、『CURRY』の『C』に見えてきてしまいます。

コロナ・1600S・ゴールデンシリーズ(RT41S型)
全長×全幅×全高 : 4125×1550×1420mm
ホイールベース : 2420mm
車両重量 : 975kg
エンジン : 直4SOHC 1591cc 100PS
最高速度 : 165km/h









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